2026/05/18

ジメジメとした湿気が続く梅雨。
愛犬の体が独特のにおいを発したり、しきりに体を痒がったりしていませんか?
そんな姿を見ると「こまめに洗って清潔にしてあげなきゃ」と気になりますよね。
実は、飼い主さんが良かれと思ってやってあげているシャンプーが、大切なワンちゃんの肌トラブルを悪化させているかもしれません。
ドッグサロンNaturam(ナチュラム)では、ただ綺麗にするだけでなく、ワンちゃんの「一生モノの肌」を守るためのカウンセリングを大切にしています。
今回は、多くの飼い主様が驚くかもしれない「洗わない選択」という新しいスキンケアの常識と、梅雨を健やかに乗り切るための秘訣を、グルーマーの視点から丁寧にお伝えします。
【監修:Naturamオーナー宮(みや)】
グルーマー歴11年、年間600頭以上のトリミングを担当。
東急東横線学芸大学駅より徒歩4分のトリミングサロン「Dog Salon Naturam」のオーナー。私(宮)についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
梅雨時期の肌トラブルとその原因

梅雨の時期になると、急に皮膚の赤みや痒み、独特のニオイが強くなるワンちゃんが増えます。
これには「湿度」と「皮膚の常在菌」のバランスが大きく関係しています。
高温多湿が招く悪玉菌の異常繁殖
梅雨の最大の特徴である「高湿度」は、ワンちゃんの皮膚に住む菌にとって絶好の増殖条件となります。
健康な肌であれば善玉菌と悪玉菌がバランスを保っています。
しかし、湿気が毛の中にこもると、通気性が悪くなり、ブドウ球菌やマラセチアといった菌が異常に増えてしまいます。
これが「膿皮症」などの炎症を引き起こす主な原因です。
冬場は乾燥によって症状が落ち着いていた子も、この湿気によって一気に肌バランスが崩れ、トラブルが再発・悪化しやすくなるのです。
もし、暖かくなってきたこの時期に「ちょっと状態が悪化してきたも?」と感じたなら、すぐに皮膚ケアに強い獣医さんに診てもらいましょう。
皮膚バリアの低下と環境の変化
犬の皮膚は人間の約3分の1程度の厚さしかなく、非常にデリケートです。
梅雨時期は外の湿度が高い一方で、室内ではエアコンによる乾燥も始まります。
この急激な環境の変化に皮膚のバリア機能が追いつかず、外部刺激に対して無防備な状態になってしまいます。
バリアが壊れた隙間から細菌が侵入しやすくなるため、普段以上に丁寧なケアが必要となってくるのです。
ここで注意してほしいのが洗い方です。
間違った洗い方をしてしまうと、症状をさらにこじらせる原因となってしまいます。
洗わない選択と内部保湿

当サロンが提案するスキンケアの柱は、従来の「汚れたら洗う」という考え方とは少し異なります。
特に肌の弱い子には、プロの目線からあえて「洗わない」という指導をさせていただくことがあります。
洗いすぎの危険性
犬の皮膚は人間よりもはるかに薄く、非常にデリケートです。
人間は毎日お風呂に入りますが、ワンちゃんの場合、一度失われた皮脂が元に戻るまでに約1週間かかると言われています。
そのため、汚れやニオイが気になるからと毎日、あるいは数日おきにシャンプーをしてしまうと、必要な油分まで根こそぎ奪い、皮膚は極度の乾燥状態に陥ってしまうのです。
乾燥した肌は外部刺激に弱くなり、結果として梅雨の菌の繁殖を許してしまうという悪循環を招くのです。
セラミドによる内部保湿
洗わずにどうケアするのか。
その答えが「内部保湿」です。
動物病院で処方される一般的な保湿剤の多くは、皮膚の表面を油分で覆うタイプが主流ですが、これだけでは不十分な場合があります。
大切なのは、肌の細胞の隙間を埋める「セラミド」を補うことです。
医薬部外品クラスの高品質なアイテムを使用し、肌の奥までしっかり浸透させることで、内側から潤いを保持する力を高めましょう。
表面をベタつかせるのではなく、内側を整えることで、ジメジメした湿気にも負けない、バリア機能の高い健康な肌を作ることができるのです。
Dog Salon Naturamでは、わんちゃんの肌に本当によいものをという視点でこだわりのスキンケア用品を使用しています。ぜひ、お問い合わせください。
「洗わない」ことで改善した具体的な3つの事例

「洗わないで本当に綺麗になるの?」と不安に思う方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、当サロンで実際に「洗わない選択」と「徹底した保湿」に切り替え、劇的な改善を見せた3つの事例をご紹介します。
事例1:深刻な脱毛から復活(チワワ)
膿皮症と異常な乾燥が重なり、特に足の毛が全て抜け落ちてしまった子(チワワ)がいました。
保湿は徹底してたものの。なかなか状態が変わらなかったので、思い切ってシャンプーを一切やめ、「洗わない」という選択をおすすめしました。
その代わりに、セラミドを主成分とした高保湿ケアのみを徹底。
すると、ボロボロだった皮膚に潤いが戻り、やがて新しい毛がふさふさと生えてきました。
現在では皮膚の状態もすっかり落ち着いています。
事例2:酷いにおいと膿皮症とカットで対応(ペキニーズ)
実は私自身の元愛犬であるペキニーズも、ひどい膿皮症に悩まされていました。
特有の強いニオイもあり、つい洗いたくなるのを我慢して、あえて「洗わない」方法を実践しました。
代わりに被毛をすっきりと短くカットし、通気性を確保しながら保湿に専念したところ、あれほど悩んでいた肌が見違えるほど綺麗になったのです。
後に、皮膚に精通した獣医師も「洗わないという選択肢は非常に有効である」と推奨していることを知り、このケアの正しさを確信しました。
カットについて伝えるコツについては、こちらの記事を参照くださいね。
【プロが教える】失敗しないトリミングオーダーのコツ!理想のカットを伝える流れと準備
事例3:足のぐちゅぐちゅと赤みが改善(ウェスティ)
元々肌が非常に弱かったウェスティの事例です。
飼い主様はお散歩後の汚れを落とすため、毎日のように足先をシャンプーで洗っていました。その結果、足は常に真っ赤に腫れ、ワンちゃんも痒がって舐め壊す日々。
そこで「毎回の足シャンプーを中止」し、お散歩後は「水洗いか拭き取り+週1回の低刺激シャンプー+徹底したセラミド保湿」に切り替えていただきました。
洗浄の刺激を減らし、保湿を強化したことで、赤みはあるものの少し落ち着いています。
梅雨のトラブルを乗り越える秘訣

暖かくなる季節に、人間が花粉症に悩まされるのと同じように、犬も皮膚トラブルに悩まされますよね。
そんなときに、できるだけ肌トラブルがひどくならないようにする秘訣は、「洗い流す」ことではなく「満たしてあげる」ことにあります。
「清潔にしてなくて悪化しない?」
「病院に通っているけど改善しない…」
こんな風にお悩みの方は、一度わんちゃんのお肌の状態を見せてください。
今まで、肌トラブルに悩む子を何とかしたいと思って、試行錯誤してきました。
長年の経験から、小型犬、老犬、そして肌トラブルに悩まされている子が得意です。
愛犬の肌悩みが少しでも軽くなるよう、ナチュラムはこれからも一人ひとりのワンちゃんに寄り添ったアドバイスを続けていきます。
ぜひ、東京目黒区周辺、学芸大学駅から徒歩4分のDog Salon Naturamの宮まで、ぜひご相談ください。
今月のマヒ

Dog Salon Naturam看板犬のマヒのコーナーです!
この時期、湿気で毛がペタッとなりがちなのが悩みでしたが、最近とっても素敵なアイテムを仕入れました。
魔法のトリートメントセットアップスプレー
今回ご紹介するのは、ブラッシングの際に使用する「トリートメントセットアップスプレー」です。
トリートメントスプレーとは違い、油分がそれほど入っていないので重さが出ません。
シュッと一吹きしてブラッシングするだけで、毛の1本1本にハリが出て、驚くほどフワフワになりますよ!

ビフォー・アフターで見る驚きの効果

実際にマヒに使ってみた写真です。
左側の使用前は湿気で少し毛束感がありましたが、右側の使用後は根本から立ち上がり、サロン帰りのようなボリュームが出ています。
もちろんシャンプーしたわけではないので一時的ではあります。
シリコンで固めるのではなく、内側から補修してくれるので、触り心地もサラサラです。
ブラッシング時の摩擦ダメージも防いでくれるので、梅雨時期のお手入れに欠かせない相棒になりそうです。
気になる方は、ぜひサロンでマヒのフワフワ感を確かめてみてくださいね。(看板犬なので私と一緒にサロンに出勤しています)
お問い合わせやご予約はLINEから、お待ちしています。

